僕の名前は、まこと、23歳。
この春、憧れだった、ちょっと大きめの広告代理店に入社した、ただの、しがない新入社員だ。
…そして、正真正銘の童貞でもある。
会社での毎日は、正直、地獄だった。配属された営業三課の、一つ年上の「木村先輩」が、絵に描いたような、嫌な奴だったからだ。
僕の企画書を、みんなの前で破り捨てたり、飲み会では、僕のグラスに、こっそりテキーラを混ぜたり…。子供のようないじめを、毎日、毎日、繰り返してくる。
憧れの上司・みさき先輩
そんな、灰色の日々の中で、僕の、唯一の「光」だったのが、営業一部の部長、「一条みさき」さんだった。42歳。広末涼子を、もっと大人の色気で、とろとろに煮詰めたような、信じられないくらいの美人だった。
仕事も、めちゃくちゃにできる。彼女がプレゼンをすれば、どんなに難しいクライアントも、すぐに、首を縦に振った。そんな、雲の上の存在の、みさき部長。
僕なんて、挨拶をするだけで、心臓が口から飛び出しそうになるのに、彼女は、いつも、僕みたいな新入社員にも、優しく微笑んでくれる。
「まこと君、今日のネクタイ、素敵ね」
そんな、たった一言だけで、僕の心は、救われた気になった。
いつか、あんな素敵な人の、隣に立てるような、男になりたい…。
そんな、叶うはずもない夢を、僕は、毎日、見ていた。
…あの日までは。
飲み会での宣告
それは、会社の、全体飲み会でのことだった。
その日も、僕は、木村先輩の、格好の餌食になっていた。
「おい、まこと! お前、まだ童貞なんだってな? だっせーの!」
響き渡る、下品な笑い声。
僕は、顔を真っ赤にして、俯くことしかできなかった。
すると、木村先輩は、隣に座っていた、綺麗な奥さん…「ゆりさん」の肩を、馴れ馴れしく抱き寄せると、とんでもないことを、言い放ったのだ。
「よし、決めた! 今度、俺の嫁がお前の童貞、卒業させてやるよ! な、いいだろ、ゆり?」
「え、ちょっと、あなた…!」
困惑する、ゆりさん。
そして、僕の心は、屈辱で、粉々に砕け散った。
…その、地獄の一部始終を、少し離れた席から、みさき部長が、どんな顔で見ていたのか、僕は、知る由もなかった。
部長からの誘い
数日後の、金曜の夜。
僕は、一人、会社で、残業をしていた。
すると、ふと、背後から、甘い香水と、優しい声がした。
「まこと君、まだ、残ってたの?」
みさき部長だった。
「よ、よかったら、この後、一杯、付き合わないかしら…?」
夢かと思った。
僕は、人生で、一番大きな声で、「はい!」と、答えていた。
連れて行かれたのは、会社の近くの、薄暗い、お洒落なバーだった。
緊張で、カクテルの味なんて、まったく、わからなかった。
しばらく、仕事の話をした後、みさき部長は、ふっと、真剣な顔になって、僕の目を、じっと、見つめてきた。
「…ねぇ、まこと君。あんな奴の奥さんなんかに、あなたの初めてをあげるなんて、もったいないわ…」
そう言って、部長は、テーブルの下で、僕のスーツのズボンの上に、そっと手を置いた。
僕の、心臓が、跳ね上がった。
部長の誘惑
「…それに、もう、私みたいな“おばさん”じゃ、ドキドキ、しないかしら…?」
そんな、寂しそうな声で言うけど、部長の手は、僕の、まだ誰も知らない“息子”のあたりを、優しく、でも、ねっとりと、さわさわと撫で始めた。
「…っ…!」
声にならない声が、喉から、漏れた。
だめだ、僕の正直な身体は、もう、限界だった。
スーツのズボンの下で、僕の“肉棒”は、はち切れそうなくらいに、ギンギンに、熱くなっていた。
その、ズボンの盛り上がりを部長は指で、くいってなぞって…
そして、悪戯っぽく、笑った。
「あら、私でも、大丈夫みたいね…♡」
「…じゃあ、この“続き”は、また、今度、ゆっくりと、ね…?」
そう言って、部長は、何事もなかったかのように、グラスの、赤いカクテルを、ちびりと飲んだ。
天国と地獄が、同時に始まった、長い、長い夜だった。
(第一章・了)
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